7-8. 今後の事業ポートフォリオ戦略、それを踏まえたM&Aの方針について
事業ポートフォリオ戦略とは、限られた経営資源を有効活用するために、事業の選択と集中による経営資源の最適配分を図ることだと考えております。
当社の事業のうち、式典事業については、当社の主要事業であり、高いサービス提供能力とノウハウとを有し、今後も当社のコア事業と認識しております。
また、介護事業につきましては近年のM&Aによる事業の拡大により、式典事業に続くセグメントの一つに成長してまいりましたが、将来的な市場の拡大も予想される反面、人材確保の困難さ、介護報酬の改訂なども相まって今後の戦略は従来の拡大路線から再検討する時期に来ていると認識しております。今後は介護を必要としないシニア層をターゲットに新たなサービスを提供するシニアライフ支援事業として展開してまいります。
一方、ホテル・ブライダル事業につきましては、少子化、結婚式についての意識の変化等により、ここ最近の業績は低下傾向にあります。今後、プロモーションの見直しや人的資源の再編・適正化によるコスト削減を進めることで、業績・企業価値の向上を図るとともに、事業ポートフォリオの再構築に向けた広範な取り組みを検討していく所存です。
なお、当社は、選択と集中を加速し、企業価値のさらなる向上を目指すための方策としてM&A の活用についても引き続き検討してまいります。