持株会社制により機動的な経営判断を行う体制を確立、
各部署の業績の明確化と社員の経営感覚を磨き、
各事業の成長と高い顧客満足を実現します。

2018年10月1日をもって持株会社制へ移行しました。そのメリットを教えてください。

当社グループを取り巻く環境の変化に機動的かつ柔軟に対応する経営判断を行う体制づくりが目的です。
持株会社(HD)制により、各部署の業績が明確になることから、社員に経営感覚を身につけてもらうことと、社員の自発的な商品やサービスの提案・開発が活発に行われることを期待しています。

介護事業を成長させるためにはM&Aが不可欠ですが、HD制は取得
した施設ごとの収支が全体の業績の中に埋もれることなく、正確に評価できるという効果もあります。

2019年3月期の業績と主要3事業についての総括をお願いします。

2019年3月期の売上高は12,470百万円と前期比5.1%の増収となりました。営業利益は976百万円、前期比4.8%の減益ですが、吸収分割に伴う費用170百万円を除くと122百万円の増益となり、実質的には増収増益を確保することができました。

式典事業では、ソフト面とハード面双方の充実を図り増収を確保しました。亡くなられた方やご家族の想いを形にする「想いのご葬儀」の実現により、ご葬儀品質とお客様満足度が向上しました。

生前相談会、施設見学会・フェスタ開催等、地域のお客様とのコミュニケーションを深める活動も行い、ハード面では施設の拡充に努めました。

2018年4月には「サン・ライフ ファミリーホール大和」(神奈川県大和市)、7月には、「サン・ライフ ファミリーホール小田原」(神奈川県小田原市)を開設し、前期開設斎場の順調な稼働もあり、ご葬儀件数は前期比で増加しました。

「想いの葬儀」により生まれた「ご縁」を大切にし、アフターフォロー販売を強化したことで、法事件数も前期比13.5%増加いたしました。

また、前々期にグループ事業の1つとなったペット葬事業(ペットセレモニーウェイビー)は、ペット社会の到来に合わせた新たな顧客創出を図ることができました。これに関連して、譲渡型保護ねこカフェ「にじのはし」のような地域に貢献する活動も行っています。

ホテル事業では、ご婚礼ニーズの多様化に応えるため、SNSやWEB広告を強化してきましたが、ご婚礼受注組数及び施行組数は前期比で減少しました。

また、空調工事等の大規模修繕による施設の休館日等の影響もあり、ご宴会・ご宿泊・レストランの売上高が減少しました。

介護事業では、介護サービスご利用者の増加とサービス品質の向上に努める一方、2018年4月、住宅型有料老人ホーム「クローバーライフ厚木」(神奈川県厚木市)を譲受した結果、売上高が増加しました。

今期は各部門でどのような施策を実施していくのでしょうか?

● 式典部門

新規斎場の稼働により売上高の増加を目指すとともに、戦略的な新規斎場の出店を行います。

引き続き「想いのご葬儀」の実現に力を入れ、ご葬儀品質とお客様満足度の向上に努めていくとともに、2019年4月にオープンしたサン・ライフ ファミリーホール橋本などが売上に寄与するほか、ご葬儀ブランド別の
組織、オペレーションの確立・実施、顧客管理システムの整備とアフターフォローサービスの充実も図ってまいります。

● ホテル部門

当社グループのホテルをご利用されるお客様はご婚礼やご法事、ご宴会などで当社グループを利用されたお客様が中心となっています。そうしたリピート率の高いお客様に対して、魅力あるサービスの提供を行うとともに、差別化接客の実践、広告・各種宣伝ツールの見直し、グループシナジーの強化を図り、個人及び部門目標の明確化を通じ、黒字化体質の定
着を目指します。

● 介護部門

売上高が10億円を超え、グループの3本柱の1つに成長しました。

看護師、ヘルパーの確保、サービス提供体制の強化に努めるとともに、「時間」というコストを削減するため積極的なM&Aを行い、新規介護施
設の展開を図ります。これまでに譲受した施設の利用者様、従業員の双方から高い評価をいただいており、M&Aが推進しやすい環境が整いつつあります。

● 営業部門

コンシェルジュチームを稼働させ、会員の皆様のニーズをきめ細かく把握して営業につなげます。

冠婚葬祭の互助会は着実に世帯数が増えています。ご婚礼やご葬儀だけでなく、七五三、成人式といったイベント、グルメや旅行、観光、スポーツ、文化など様々な場面でメリットがあることをPRして会員の拡大に努めます。

● 本社部門

公正な評価・報酬制度を確立し、社員の意欲・満足度を高めます。

また、社員の採用強化、効果的な教育・研修の実施等、定着率の安定を目指します。海外人材の受け入れ、危機管理体制の構築も推進していきます。

株主の皆様にメッセージをお願いします。

当社は、経営基盤の強化、設備投資等に必要な内部留保を確保しつつ安定的かつ継続的な利益還元を行うことを基本方針としています。

景気の不透明感はあるものの、持株会社体制の構築を記念し、普通配当16円に加えて記念配当3円の合計19円とさせていただきます。

引き続き、当社グループのご支援をお願い申し上げます。

(2019年6月)